
みなさん、オランダってどんな国か知っていますか?
今日は私がオランダについて教えちゃいます!この記事を読めばあなたもオランダ通になれるかも?!
基本情報
首都 | アムステルダム |
面積 | 約41,864㎢ 九州と同じくらいの大きさ |
人口 | 約1776万人 日本の1/8程度 |
言語 | オランダ語 |
通貨 | €(ユーロ) €1=約¥164 |
位置 | ヨーロッパ北西部に位置し、東はドイツ、南はベルギー、北部と西部は北海に面している オランダ・ベルギー・ルクセンブルクの3国をベネルクス三国と呼ぶ |
日本との時差 | -8時間 (サマータイム期間は-7時間) |
・気候
ヨーロッパ北西部に位置しながら雪はあまり多くありません。夏も日本と比べると格段に涼しいです。
でも、私の印象はとにかく風!!!台風みたいな風が普通に吹いてます。冬は雨もよく降りますが、傘なんて使えたものではありません。一瞬で壊れます。だからこそ、風車が有名なのですが…
・国旗
オランダの国旗は水平に上から赤・白・青。それぞれの意味を見てみましょう。
赤は国を守るために戦った国民の勇気を、白は神の永遠の祝福を願う信仰心を、青は祖国への忠誠心を表す。16世紀末のスペインからの独立戦争を支援・指導したオレンジ公の紋章から作られた三色旗(オレンジ・白・青)が基である。1937年、オレンジは変色しやすいという理由で赤に変更した。
東京都立図書館 オランダ王国
ちなみにオランダの国旗が世界初の三色国旗で、多くの国の国旗に影響を与えました。
オランダで有名なもの・人
チーズ

オランダの食べ物といえばチーズでしょう!!!日本でもオランダ産のエダムチーズやゴーダチーズは人気ですよね。日本に比べて安価で購入できるので、お土産としても人気です。
ここオランダでは毎年夏にチーズ市が行われます。
風車
オランダの英語名であるNetherlandsの語源は「低い土地」。
国土の多くが低地であるオランダは、水を排水し干拓地を作り、洪水を防ぐために風車を利用してきました。水管理の必要性が、オランダと風車の密接な関係を築いたんですね。
キンデルダイク=エルスハウトの風車網【世界遺産】

この風車網はオランダ国内最大規模で、オランダ屈指の観光地です。
19基の風車が広々とした湿原にたつ壮観な景色は圧巻です。春夏の青空と風車のコントラストも美しいですし、冬の灰色の寒空の下の風車も威厳があってステキです。
ビール

世界中で愛されているビール「ハイネケン(Heineken)」はオランダ産のビール。ビールを飲まない方でもこの名前は聞いたことがあるでしょう。ハイネケンは、1863年にヘラルド・A・ハイネケンによって創立され、世界170カ国以上で販売されている世界的ビール会社です。
アムステルダムには、ハイネケンエクスペリエンスというハイネケンの元ビール工場を利用したエンターテイメントもあり試飲もできます。ビール好きな方はぜひ!!!
サッカー
通称「オレンジ軍団」と言われるサッカーオランダ代表。オレンジという現在の国旗にない色をチームカラーとしている世界でも珍しいナショナルチームです。
FIFAランキングで1位にもなったことがある8カ国の一つでもあり、Wカップでの最高成績は1974年、1978年、2010年の準優勝です。
ゴッホ

誰もが知っている有名な画家ゴッホはオランダ生まれ。実は、ゴッホと言ってもオランダでは通じなくて、「Van Gogh(ヴァン・ゴー)」と言います。
悲しいことにゴッホが生きている間には評価されることはありませんでしたが、ゴッホの死後、弟のテオとその妻のヨハンナのコレクションを基に1973年にゴッホ美術館が設立されました。ここでは、ゴッホの絵画、描画や手紙のコレクションを見ることができます。
訪問の際は予約をお忘れなく!!!
ゴッホ好きの方は、ゴッホ美術館につぎ2番目のゴッホ・コレクションを誇るクレラーミューラー美術館、ゴッホが両親と過ごした家が残るヌエネン、ゴッホの故郷ズンデルトを訪れてみるのもいいですね!
アンネ・フランク
「アンネの日記」の著書として知られているアンネ・フランク。
彼女が家族らと共に1942年から約2年間ナチスの迫害から逃れるために隠れ家として住んでいた家が、現在は博物館となってアムステルダムにあります。ここでは、隠れ家に通じる回転式の本棚、アンネの日記を綴った屋根裏部屋もあり戦争の悲惨さがそのまま伝わってきます。目を背けたくなるような内容ですが、この悲しい歴史を繰り返さないためにもオランダに来たらぜひ訪れていただきたい場所の一つです。
なお、こちらも予約必須です。
ミッフィー
日本でも人気のミッフィー。実はオランダ生まれのキャラクターでオランダでは「Nijntje(ナインチェ)」と呼ばれています。
作者のディック・ブルーナさんの故郷、ユトレヒトにはミッフィー博物館があったり、ミッフィーの信号機や像があったり、街のいたるところでミッフィーを感じれます。

え???チューリップと自転車は?と思ったそこのあなた!
ご心配なく。次の項目にて。
オランダが世界一なこと・もの
チューリップ生産量
多くの方がオランダといえばチューリップを想像すると思います。そのご期待に応えてオランダはチューリップ生産量世界一で、そのシェア率はなんと90%にものぼります。日本もオランダからたくさんチューリップを輸入しています。
オランダのチューリップの歴史
もともとチューリップの原産国はトルコ周辺と言われており、オランダでチューリップの栽培が始められたのは16世紀頃と言われています。色鮮やかさと美しさから人気を集め、17世紀初頭には栽培が広まり市民に普及しました。
しかし、人気が高まるにつれて投機的な性格を持つようになります。更に、アムステルダムやロッテルダム等に常設の取引所が開設されたことが、投機を加速させていきます。当時、年収の10倍以上の価格をつけることもあったようです。
1637年、突如チューリップ相場の暴落が起こりました。市場参入した人たちの手元にはほぼ価値を失った球根が残るだけ。これがチューリップバブルと呼ばれ、記録が残っている世界で最初の投機バブルです。
翌年、オランダ政府が「合意価格の3.5%支払いで債務を破棄できる」と宣言し、ようやく一定の収束を見せました。バブル崩壊後、チューリップは一般的な花として普及しました。
現在、オランダは世界的にチューリップの生産国として知られています。キューケンホフ公園等の観光地では、多くの観光客で賑わっています。

栽培に適した土壌と気候
チューリップは水捌けの良い土地を好みます。そして、綺麗な花を咲かせるには凍らない程度の寒いところで冬を越すことが大事と言われています。
オランダの土壌が一般的に粘土質で良好な排水性を持っていること、オランダが温帯海洋性気候に属し、四季がはっきりしていること。
これがオランダにチューリップが根付いた理由のようです。
自転車保有台数
オランダは人口一人当たりの自転車保有台数が1.11台で世界一です。その理由として地形が平坦で、街の中心部の道幅が狭いことなどが考えられます。
また、どこに行っても自転車専用レーンが設けられており、運転もスムーズです。そして、そのスピードの速いこと!!!おじいちゃんもおばあちゃんもものすごいスピードで自転車を乗りこなしています。
くれぐれも自転車レーンは歩かないように…

平均身長
やはり、酪農王国で生まれ育っているオランダ人は普段から乳製品を摂取しているからでしょうか。オランダ人の平均身長は男性が184cm、女性が171cmです。高いです、高すぎます!!!
ホテルに泊まった際、私は洗面台の上の鏡の位置が高すぎて自分の顔が映りませんでした。私は160cmなので特別小さいわけではないんですが…
ちなみに日本人の平均身長は男性が171cm、女性が158cmです。
英語堪能力
公用語がオランダ語であるのに関わらず、国民の94%がバイリンガル、またはマルチリンガルだと言われているオランダ。2023年の英語能力指数も1位で5年連続の1位となりました。
なぜこんなに英語力が高いのか
その秘密の一つは、小学校の英語教育にあると言われています。
- 英語教育の期間と年齢
オランダで英語教育が始まるのは義務教育の初年度。4〜9歳までは英語教育が義務化されていませんが、ほとんどの学校で小学1年生から英語を第一外国語として取り入れています。そして、10歳からは外国語が必修となり、ほとんどの学校が英語を選択しているようです。 - 楽しさを重視する授業
低学年の英語教育は、ゲームや歌などを通じて子どもたちが「楽しさ」を感じることを重視。アクティビティを通じて英語の基礎を身につけていきます。 - 英語教育のアプローチ方法
オランダの英語教育はコミュニカティブなアプローチに基づいているため、英語を使ってコミュニケーションをとることに重きをおいていて、文法的間違いを気にすることなくとにかくたくさん話すことが推奨されています。間違いを恐れずに話すのは言語を習得するうえでとても大切です。

英語が通じるというのは、オランダ語が全く分からない私にとってありがたい限りです。
日本との関係
歴史
オランダは日本にとって最も古い交易関係を有する国の一つです。
江戸時代、日本が鎖国を行っていた時でも貿易が継続されていたことは誰もがご存知でしょう。鎖国中、オランダが日本にもたらしたものは多岐に渡ります。特に「蘭学」と称される医学や科学の知識は、日本の学問や医療の発展に大きく貢献しました。
一方で、オランダも金銀銅、漆器や陶磁器を輸入していました。それらを輸出する際に包んでいた保護剤の浮世絵の反古紙もヨーロッパでは人気だったようです。それが、後にマネやゴッホといった画家たちに絶大な影響を与えたといわれています。
オランダ語が由来の日本語
歴史が古いからなのかオランダ語由来の日本語がたくさんあります。以下に例を挙げてみました。
おてんば | ontembaar |
やんちゃ | jantje |
ランドセル | ransel |
コップ | kop |
ガラス | glas |
ゴム | gom |
オルゴール | orgel |
ビール | bier |
コーヒー | koffie |
メス | mes |
これを見ると日本から遠いオランダも少し身近に感じませんか?
まとめ
いかがでしたか?少しはオランダのことが分かったのではないでしょうか?
この記事を読んで少しでもオランダに興味を持っていただけたら嬉しいです。
そしてオランダに行きたくなったあなた!
ガイドブックを持ってオランダへ飛び立ちましょう!!!

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